2-②
企業や店舗の現場改善では、
「きれいになりました」
「使いやすくなりました」
だけでは、改善の効果がお客様に伝わりにくいことがあります。
特に企業では、改善したことで仕事がどう変わったのかを、具体的に伝えることが大切です。
「きれいになった」だけでは伝わらない
整理収納の仕事では、作業前と作業後を写真で比較すると、変化がとても分かりやすくなります。
でも、企業や店舗の場合は、見た目が変わっただけではなく、
「仕事がしやすくなった」
「時間が短くなった」
「探すことが減った」
「在庫を把握しやすくなった」
など、仕事そのものにどんな変化があったのかが重要です。
そこで役立つのが「数値化」です。
まずは、改善前を測ってみる
改善を始める前に、できる範囲で現場の状態を数字で確認してみます。
例えば、
・必要なモノを探すのに何分かかるか
・1日に何回モノを探しているか
・在庫確認にどのくらい時間がかかるか
・作業にどのくらい時間がかかっているか
・同じものを重複して購入していないか
・何人の従業員が作業に関わっているか
などです。
すべてを細かく測る必要はありません。
「今回の改善で、何が変わったら成功なのか」を考えて、測りやすいものを一つ選ぶだけでも違います。
例えば「探す時間」を測る
例えば、倉庫でモノを探すのに平均5分かかっていたとします。
収納場所を見直し、定位置を決め、表示をつけた結果、探す時間が1分になったとします。
すると、
改善前 5分
改善後 1分
1回あたり4分短縮
という変化が見えるようになります。
1日に5回探すのであれば、4分 × 5回 = 20分
1日の中で20分の時間を短縮できたことになります。
「収納がきれいになった」だけではなく、「探す時間を1日20分減らせた」と伝えることができます。
数字は、お客様との会話にも役立つ
数値化すると、お客様自身が改善の効果を実感しやすくなります。
「使いやすくなりましたね」
だけではなく、
「以前は5分かかっていたものが、今は1分で見つかりますね」
と伝えられるからです。
また、次の改善について考えるときにも役立ちます。
「ここは改善できたけれど、こちらはまだ時間がかかっている」
というように、次に取り組む場所も見つけやすくなります。
数字にできないこともあります
もちろん、企業や店舗の改善効果をすべて数字で表せるわけではありません。
例えば、
・従業員が迷わなくなった
・声をかけやすくなった
・新人でも場所が分かるようになった
・片づけ方が人によって変わらなくなった
といった変化も、現場にとって大切な改善です。
だからこそ、
「数字で分かる変化」と「現場で感じる変化」
の両方を見ることが大切です。
改善前と改善後を比べてみる
企業や店舗の仕事では、改善して終わりではありません。
改善前の状態を記録し、改善後と比べることで、
「何が変わったのか」
「どんな効果があったのか」
「まだ改善できるところはどこか」
が分かります。
写真、時間、回数、数量など、現場に合わせて記録してみましょう。
大切なのは、難しいデータを作ることではありません。
お客様が、
「確かに変わった」
「改善してよかった」
と実感できることです。
整理収納アドバイザーだからこそできる「見える化」
整理収納アドバイザーが企業や店舗の仕事をするとき、収納方法を考えるだけでなく、
「この改善によって、現場はどう変わったのか」
まで確認できると、仕事の価値をより伝えやすくなります。
・改善前と改善後を比較する
・時間を測る
・回数を数える
・数量を確認する
そして、その変化をお客様に伝える。
こうした「見える化」も、企業や店舗で仕事をするために大切な視点の一つです。
「きれいになった」から一歩進んで、「何が、どれだけ変わったのか」を伝えられる整理収納アドバイザーを目指してみませんか。
もっと詳しく学んでみたい方へ
当協会では、整理収納アドバイザーの知識を活かして、飲食店などの現場改善に取り組むための「改善整理コンサルタント講座」を開催しています。
整理収納に、現場改善という新しい視点を加えてみたい方は、ぜひ講座の内容もご覧ください。

.png)


