現場で作業するときに大切な「声かけ」のポイント

現場の人と一緒に改善を進めるために

現場で作業するときに大切な「声かけ」のポイント

企業や店舗で整理収納の作業をするとき、意外と大切なのが「声かけ」です。

個人宅の整理収納とは異なり、企業や店舗では、複数の従業員が同じ場所や物を使っています。

自分が片づけやすい方法に変えたつもりでも、現場で働く人にとっては使いにくくなることもあります。

だからこそ、作業中の声かけや確認が重要になります。

今回は、企業・店舗の現場で意識したい声かけのポイントをご紹介します。

目次

1.作業を始める前に、目的を共有する

作業を始めるときは、何のために整理するのかを共有しておきましょう。

例えば、

「今回は、必要な物をすぐに取り出せるようにすることを目指します」

「誰が使っても戻す場所が分かる状態にしていきます」

というように、目的を具体的に伝えます。

目的が分からないまま作業が進むと、従業員は何のために物を移動しているのか分からず、不安になることがあります。

2.物を動かす前に、使い方を確認する

整理収納の作業では、見た目だけで判断してはいけない場面があります。

例えば、あまり使っていないように見える物でも、特定の作業や繁忙期に必要な物かもしれません。

「これは、どのようなときに使いますか?」

「使う頻度はどのくらいですか?」

「この場所に置いている理由はありますか?」

と確認してから判断します。

現場で使う物には、それぞれ理由があることを忘れないようにしましょう。

3.変更するときは、相手の意見を聞く

収納場所や物の配置を変えるときは、こちらだけで決めず、実際に使う人の意見を聞きます。

「この位置なら取り出しやすいでしょうか?」

「作業するときに不便はありませんか?」

「ほかに使いやすい方法はありそうですか?」

こうした確認をすることで、実際の作業に合った方法を考えやすくなります。

また、従業員が改善に参加することで、変更した環境を自分たちで維持しようという意識にもつながります。

4.できていないことより、改善できたことを伝える

作業中に、決めた場所に物が戻されていなかったり、表示どおりに使われていなかったりすることもあります。

そんなとき、すぐに「違います」「ここに戻してください」と伝えるだけでは、相手が注意されたと感じることがあります。

まずは、なぜその状態になったのかを確認してみましょう。

「この場所だと戻しにくいですか?」

「表示は分かりやすいですか?」

「もう少し使いやすくするには、どうしたらよいでしょう?」

使う人に合っていない仕組みであれば、改善する必要があるのは仕組みのほうかもしれません。

できていないことを指摘するだけでなく、より使いやすい方法を一緒に考えます。

5.作業の最後に、使い方と維持方法を確認する

作業が終わったら、見た目が整ったことだけを確認して終わりにしないようにしましょう。

「どこに何を戻すのか」

「使った後はどうするのか」

「状態を維持するために、誰が何を確認するのか」

といった点を、現場の人と共有します。

特に複数の従業員が使う場所では、担当者だけが分かる状態では十分ではありません。

誰が使っても分かりやすく、無理なく続けられることが大切です。

声かけは、現場を理解するためのコミュニケーション

企業や店舗での整理収納は、物を移動したり、収納場所を決めたりするだけの仕事ではありません。

実際に使う人の話を聞き、作業の様子を見て、必要に応じて方法を見直していくことも大切です。

声かけ一つで、現場の人から新しい情報を得られることもあれば、改善のヒントが見つかることもあります。

整理収納アドバイザーとして、作業の技術だけでなく、現場の人と一緒に改善を進めるコミュニケーションも大切にしていきたいですね。

企業・店舗の現場改善を学びたい方へ

改善整理コンサルタント講座では、飲食店の整理収納に加え、HACCP・衛生管理・5Sなど、現場改善に必要な知識や考え方を学びます。

整理収納の知識を活かして、現場の人と一緒に改善を進められる仕事を目指してみませんか。

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この記事を書いた人

改善整理コンサルタント協会 代表
徳王美紀(とくおう みき)
整理収納アドバイザーとして500軒以上のご家庭をサポート。
企業や店舗の現場にも関わり、HACCP・衛生管理・5S・環境整備などを学び、飲食店をはじめさまざまな現場の改善に携わっています。
現在は、整理収納アドバイザーが企業や店舗の仕事に挑戦するための講座やコンサルティングを行い、「片づける」から「現場を改善する」仕事への可能性を発信しています。

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